平成25年3月、つくば国際大学は、土浦市と障害者団体と協働して「防災の手引き」を作成しました。これは、東日本大震災をうけて、平成20年度発行の「防災の手引き」を見直したものです。
特徴は、次の3点です。
平成20年度発行「防災の手引き」には災害への備えについて、今回作成した「防災の手引き」では避難や避難所について詳しく書かれています。二冊をあわせてご利用下さい。
平成20年度発行の「防災の手引き」が、総務省消防庁「災害時要援護者の避難対策事例集」(平成21年度発行)に取り上げられました。(事例集(PDF版)のp.85)
東日本大震災では、土浦市でも震度6弱を記録し、建物が壊れたりライフラインが途絶えたりといった被害が発生しました。
震災後に、障害のある方やご高齢の方に震災で困ったことや不安だったことを調査したところ、地震直後の安否確認や情報不足、給水の大変さ、避難や避難所についての不安など多くの声があり、その背景には災害に対する準備不足や、市の対応(公助)が事前に知らされていないことなどがありました。また一方で、ご近所や友人に声をかけてもらったことが何よりありがたかったという声もあり、地域で助けあうことの大切さも改めて示された結果でした。
これらの調査結果をもとに、本書は、公助を活用しながら、「自分のことは自分で守り(自助)」、そして、「お互いに助け合う地域(共助)」作りのための情報を提供することを目的として作成しました。