医療技術学科授業紹介:「比較文化論」で多角的な視点を持つ医療人に

 基礎科目の「比較文化論」では、13か国の文化や死生観を通して医療の在り方や考え方の違いを学びます。

 例えばスウェーデンは自立した個人を尊ぶ文化ですが、そのため高齢者の介護付き住宅がとても充実しています。スウェーデンの認知症の国費内訳はおよそ5%が医療、85%が福祉となっており、認知症の人を「患者」とは呼びません。

 個人を尊ぶ文化を背景に、人生の最期を病院で迎えるのではなく自分が大切に思う仲間や物に囲まれて住み慣れた場所でその日を迎えることを多くの人が望んでいます。一方、病院で最期を迎える人が多い日本の病院数は、スウェーデンの117倍ほどにもなります。

 このように文化の違いや死生観の違いが、医療の在り方にもつながってくるのです。「比較文化論」の授業が、医療従事者として多角的な視点を持つきっかけになって欲しいと願っています。

【担当教員】石垣 明子

医療技術学科授業紹介:「比較文化論」で多角的な視点を持つ医療人に
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