つくば国際大学Tiu style臨床検査学科

「第38回茨城県臨床検査学会」で臨床検査学科の学生が研究発表をしました

 「第38回茨城県臨床検査学会」が茨城県総合福祉会館(水戸市)で行われ、臨床検査学科の4年生が卒業研究の成果を発表しました。
 多くの専門家の前で堂々と発表し、質問にも的確に答えていました。
「第38回茨城県臨床検査学会」で臨床検査学科の学生が研究発表をしました


プロテイン銀液作製の検討


河添 更紗(臨床検査学科4年)
小関 ほの香(臨床検査学科4年)




Bodian染色は神経病理学的分野において重要な染色法の一つであるが、Merck社のプロテイン銀が販売中止となり、混乱が続いている状況にある。施設によってはBielschowsky法への転換や代替法の検討が行われている。現在は和光純薬工業(株)よりプロテイン銀が販売されているが、高価などの理由から一部の施設での使用に限られている。今回我々は安価で良質なプロテイン銀液の作製を目指して検討を行ったので報告する。
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 茨城県臨床検査技師会で研究成果を発表してきました。
 病理分野を専門とする方々の前での発表はとても緊張しましたが、学生のうちに学会の雰囲気を知ることができ、いい経験になりました。今回の卒業研究、学会発表を通して学んだ事を将来に活かしていきたいと思います。
河添 更紗(臨床検査学科4年)
 実際に臨床の場で働く方々の中で発表が出来たことが、とても貴重な経験となりました。ボディアン染色の開発に当たり、研究では成功と失敗の繰り返しで、大変な事の方が多くありましたが、自らの将来に繋がるような大変良い経験となりました。
小関 ほの香(臨床検査学科4年)


媒染剤を必要としないPTAH染色液の考案


谷津 陽和(臨床検査学科4年)
飯田 伊織(臨床検査学科4年)




リンタングステン酸ヘマトキシリン(PTAH)染色は横紋、フィブリン、神経膠線維などの染色法として広く用いられている。PTAH液は数ヶ月放置して熟成させる方法、酸化剤を添加して熟成を早める方法などの多くの報告がある。熟成されたPTAH液を用いた場合は重クロム酸カリウムなどでの媒染操作は不要とされているが、多くの成書には媒染操作を必要とする方法が記載されている。今回我々はPTAH液作製直後でも使用可能でかつ媒染剤を必要としないPTAH液作製法を考案したので報告する。
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 4年間の集大成として行ってきた卒業研究ですが、学生発表だけでなく、臨床現場で働いている方々の前で発表できたことは、今後の自分にとって良い経験になったと思います。
 学会では他の方の研究発表も聞くことができ、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
谷津 陽和(臨床検査学科4年)
 茨城県臨床検査学会に参加させていただきました。
 学生である間にプロの方々の前で学会発表の経験ができたのは自分にとって大きな財産になったと感じています。
飯田 伊織(臨床検査学科4年)


塩酸フリー鉄ヘマトキシリン液の考案


油井 幸太(臨床検査学科4年)




ワイゲルトの鉄ヘマトキシリンはエラスチカ・ワンギーソン染色やマッソン・トリクローム染色などの核染色として広く用いられている。ヘマトキシリンの酸化剤として濃塩酸を用いているため過酸化状態になりやすく数週間で染色性が低下するという欠点がある。しかしながら1904年にワイゲルトが発表して以来、改良を試みた報告はほとんど見られない。今回我々は保存性を重要視した塩酸フリー鉄ヘマトキシリン液を考案したので報告する。
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 第38回茨城県臨床検査技師学会に参加しました。
 現場で働いている方に自分の研究発表をすることは緊張しましたが貴重な経験となりました。また、自分の発表に対し意見や質問をして頂いたり、現場での臨床研究の発表を拝見させて頂いてとても勉強になりました。
油井 幸太(臨床検査学科4年)
つくば国際大学 ~Tiu-Style~