演 題 名 |
プロテイン銀液作製の検討 |
発 表 者 |
河添 更紗(臨床検査学科4年) 小関 ほの香(臨床検査学科4年) |
背 景 と 目 的 |
Bodian染色は神経病理学的分野において重要な染色法の一つであるが、Merck社のプロテイン銀が販売中止となり、混乱が続いている状況にある。施設によってはBielschowsky法への転換や代替法の検討が行われている。現在は和光純薬工業(株)よりプロテイン銀が販売されているが、高価などの理由から一部の施設での使用に限られている。今回我々は安価で良質なプロテイン銀液の作製を目指して検討を行ったので報告する。 |
演 題 名 |
媒染剤を必要としないPTAH染色液の考案 |
発 表 者 |
谷津 陽和(臨床検査学科4年) 飯田 伊織(臨床検査学科4年) |
背 景 と 目 的 |
リンタングステン酸ヘマトキシリン(PTAH)染色は横紋、フィブリン、神経膠線維などの染色法として広く用いられている。PTAH液は数ヶ月放置して熟成させる方法、酸化剤を添加して熟成を早める方法などの多くの報告がある。熟成されたPTAH液を用いた場合は重クロム酸カリウムなどでの媒染操作は不要とされているが、多くの成書には媒染操作を必要とする方法が記載されている。今回我々はPTAH液作製直後でも使用可能でかつ媒染剤を必要としないPTAH液作製法を考案したので報告する。 |
演 題 名 |
塩酸フリー鉄ヘマトキシリン液の考案 |
発 表 者 |
油井 幸太(臨床検査学科4年) |
背 景 と 目 的 |
ワイゲルトの鉄ヘマトキシリンはエラスチカ・ワンギーソン染色やマッソン・トリクローム染色などの核染色として広く用いられている。ヘマトキシリンの酸化剤として濃塩酸を用いているため過酸化状態になりやすく数週間で染色性が低下するという欠点がある。しかしながら1904年にワイゲルトが発表して以来、改良を試みた報告はほとんど見られない。今回我々は保存性を重要視した塩酸フリー鉄ヘマトキシリン液を考案したので報告する。 |